本記事では、3Dロボットビジョンシステムにおける照明の役割や種類、照明を選ぶ際のポイントについて解説します。
3Dロボットビジョンシステムが対象物を正確に捉えるためには、カメラだけでなく、それを補助する照明の工夫が必要です。対象の立体的な形状や位置、奥行きを正確に把握するためには、光の当て方や種類によって、捉え方が左右されます。
照明は単に対象を明るくするためだけでなく、周囲の環境光の影響を排除したり、対象物の輪郭や凹凸、テクスチャを強調するうえでも有効です。工場や倉庫などの現場では、外光の変動や反射、対象物の材質の違いなど、多様な要因が認識精度に影響を与える場合があります。照明の種類や配置、照射角度の調整によって、ビジョンシステムの安定性に影響を与える要因となります。
バックライトは、対象物の背後から光を当てることでシルエットを強調します。この方式は、対象物の外形やエッジを鮮明に捉えることができるため、部品の有無や形状検査などに有効です。
カメラの周囲にリング状に設置された照明です。物体に均等に光を当てることで、影を抑えつつ表面のディテールを強調できます。金属など反射しやすい素材の撮影にも使われます。
ドーム型のカバーの内側に光源を配置することで、やわらかな拡散光を生成します。光沢のある物体でも反射を抑えて自然な照明を当てることができ、凹凸の少ない表面のムラやキズの検出に適しています。
細く強い直線的な光を照射するライトで、ベルトコンベア上の高速移動物体など、連続的に画像を取得する場面で用いられます。特にラインスキャン方式の3Dカメラとセットで使われることが多いです。
集中的に光を照射する照明方式です。検出したい特徴や異物など特定のポイントを強調するのに使用されます。
ストライプやドットなどのパターンを対象物に投影し、その変形をカメラで解析することで、立体的な形状や奥行きを取得する技術です。3Dモデリングや検査など、高度な処理工程に使用されています。
3Dロボットビジョンシステムで照明を選ぶ際は、対象物の表面特性を正確に把握することが求められます。光沢のある金属や透明な素材、あるいはマットな表面など、それぞれに適した方式を理解し照明を選びます。
光の色を確認しておくことも検討要素の一つです。対象物と背景の色の兼ね合いを考慮して、コントラストを十分引き出せる照明色を選ぶと、対象の輪郭や特徴がより明瞭に浮かびあがります。用途に応じた波長選びは欠かせません。
これらのポイントを押さえて実際の環境で照明の条件をテストし、適合する照明条件を選定します。
3Dロボットビジョンシステムを運用するうえで、照明は認識精度に関わる要素の一つです。対象物の特徴や用途に適した照明を選び、作業に活かしましょう。
ここでは、負荷の高い作業からの自動化、倉庫全体の自動化、2つの自動化ニーズに分け 本サイトで紹介している物流向け3Dロボットビジョンシステムを提供する20社(※)から、物流倉庫の自動化に重要な箱・袋物の「デパレタイズ」「パレタイズ」に対応し、かつ需要の多い「混載」にも対応できる3Dロボットビジョンシステムによるソリューションを提供するメーカーを紹介します。
※本サイトでは、2023年2月20日時点でGoogleにて「3Dロボットビジョン 物流」で検索した際、上位100位までに公式サイトが表示され、実際に物流向けのシステムへの対応記載がある20社を紹介しており、その中から上記条件で選出しています。
※20社中、上記条件に当てはまるのは、「マイクロ・テクニカ」「Kyoto Robotics」「Mujin」の3社ですが、ピースピッキングにも対応しているなど、より幅広く対応できる「マイクロ・テクニカ」「Mujin」の2社を選出しています。
引用元:マイクロ・テクニカ公式サイト(https://www.microtechnica.jp/)
引用元:Mujin公式サイト(https://www.mujin.co.jp/)